是村哲哉さん(SANTY)
CG デザイナーとして、CG 化されたカミロボを操る。オフィシャルサイトで展開中のカミロボファイトでは、試合前後に繰り広げられる選手の舞台裏の映像制作も担当している。我々は、現実世界で見る事ができないイメージ(安居さんの手がない世界)をこのCG化されたカミロボたちに見る事ができ、さらにカミロボワールドに入り込んでいくことができるのだ!
■これまでに参加したカミロボ関連の仕事:カミロボファイト、ミスターマイク、サンカックス、ジェットスリー、黄金、オルゴメリゴ、人造人間T71-37




──カミロボに関わるようになったきっかけを教えてください。

是村 バタフライさんがカミロボのCGを作る人を探しているという話が、ひとづてに僕のところにきまして。当時カミロボのことは全く知らなかったんですね。安居さんにはじめてお会いしたのは、ライセンシングショー向けの動画で、「サンカックス」を作った時です。生のカミロボを目にしたのは、後楽園のイベントの時が初めてでしたね。その後は、カミロボキャラクターズのゲームや、WEBで展開しているカミロボファイトの前解説部分も、やらせてもらってます。

──カミロボをCGで起こすためには、構造的な理解が必要だと思うんですが?

是村 カミロボのように手作りのものを、CGにするのが意外と難しくて、さらに「関節がちゃんと曲がる」……とかを再現するのが難しいんです。CGのためのモデルを作るためには、表面の絵柄(テクスチャー)が必要ですから、一度本物を全部バラしてもらって、構造を見たり、絵柄をスキャンしたりしました。もちろん安居さんにやってもらうんですけど。

──映像クリエイターとして、カミロボの世界はどうですか?

是村 感じるのは、カミロボって「ストーリー」だな、ということ。どうしてこのキャラは、こいつと戦うのか、とかあるでしょ? ただのファイトではなく、ストーリーなんですよ。そういう意味では、WEBのカミロボファイトの前解説部分をやるようになってから、キャラクターの事がさらにわかるようになってきたので、面白いですね。製作においては、カミロボファイト=プロレスのシーンを作る際には、どちらかというと「カミロボ」の動きというより「人」の動きを目指していて、その辺は安居さんにご指導いただいてます。もともとプロレスはあんまり詳しくなかったので。カミロボなんだけど人の動き、って所が難しいんですね。カミロボファイトの時に、安居さんが手でやっているのを撮影して、CG化の際の参考にしたりするんですけど、「ライブ感」というか、安居さんの演技(?)というか、とにかくすごいなと思います。CGの世界にない「緊張感」があるというか……。

──今後カミロボでやってみたい事ってありますか?

是村 全団体が一堂に会した「天下一武道会」みたいな事が見てみたいですね。安居さんにいったら、「いろいろ大変そうですね」って言われましたけど(笑)。しかも、全試合ってなると、いったい何試合になるんだよって思いますけどね(笑)……。

──是村さんにとってカミロボとは?

是村 とにかく、今後も是非関わって行きたいこと、ですね。お仕事というより、普通にファンになっちゃってますから(笑)。

──ありがとうございました!